SRFは人と環境にやさしい新世代の補強技術です。
SRF (Super Reinforcemennt with Flexibirity)

SRF耐震補強工法

SRF補強材は、延性が高く破断に対する安全率が極めて大きいポリエステル繊維(特許第3485146号取得)を使用します。各種補強材と厚さを考慮して比較すると、設計歪付近では、炭素繊維と同等の効果を持ち、鉄のように塑性化することなく、炭素繊維が破断する歪を超えても張力を増加させることが分かります。コンクリートブロックに貼り付けて、亀裂幅と張力の関係を実測すると、炭素繊維は、0.3mm程度の亀裂幅で、張力が不安定になり、定着長を500mm取った場合でも、2mm程度の亀裂で破壊しますが、SRFは、10mm程度までの亀裂でも安定した張力を維持しました

SRF工法は補強材が単体で効果を発揮すること、接着が一部解除しても補強効果を連続的に持続することが特徴です。そこで、接着剤には部材表面や補強材を破壊しない中強度で弾力性に富んだポリウレタン系の接着剤を使用します。1液性の無溶剤タイプのため、施工・品質管理が容易で、近年、シックハウス症候群で問題となっているホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの有害物質が発生せず、環境ホルモン懸念物質も含まないため、安心してお使いいただけます。従来の2液混合型に比べ施工も遙かに容易です。

SRF補強は、鉄板炭素繊維と同様の補強効果を持つだけでなく、想定外の地震で建物が大きく揺れた場合でも、安定して建物を支えることが実験で確認されています。

設計は、補強材を鉄筋に置き換えて、通常の鉄筋コンクリートの式を用いて行います。大きな揺れに対する設計は、補強材の拘束力と柱の軸力の関係を用いて行います。設計施工法と材料の品質管理等について、(財)日本建築防災協会の評価(第 1624号)を受けています。 

工事で、粉塵、臭気、騒音が発生せず、工期、工費も格段に安くなります。

炭素繊維補強は、帯鉄筋がまばらな時と同様に、軸力比が0.4を超える柱には用いられないと、耐震改修設計指針で規定されています。鉄板を巻いた場合でも、0.7までです。SRF工法は、高い軸力を受けて繰り返し変形しても安定していることが評価され、設計指針で、軸力比の制限を受けないと規程しています。ピロティ−、壁抜け柱、外側の柱など地震で繰り返し大きな軸力を受ける柱の補強には、SRFが最適です

SRF工法は、騒音や粉塵もださず、臭いもありません。健康を害するホルムアルデヒドなどの有害物質も発生しません。エポキシ、トルエン、キシレンなどの環境ホルモン懸念物質を使用していません。

SRF工法は、従来工法と同等な耐震補強工法として用いられるだけでなく、柱を補強し、軸圧壊危険度を低減する補強になることが(財)日本建築防災協会の技術評価で認められています。主要な柱を補強し、軸圧壊を防止することをまず実施し、耐震診断結果に応じて、その他の補強を行なう段階的補強が有効です。図のように、補強するフロアの鉛直部材を柱と壁に分け、まず柱を補強することで、柱が潰れて周囲の天井が落ちてくることを防止します。壁の周辺は、もともと安全性がある程度あると考えられています。

SRFは、建物の堅さや重さを変えずに、安全性を向上させる方法です。補強によって、構造物のバランスを崩したり、基礎に大きな負担を掛けるなどの悪影響を伴わないので、部分的な補強を行なうことがきます。補強した部分は、補強しない部分に比べて格段に安全性が向上します。この特徴を生かして、やり易いところ、重要なところから行なう段階的な補強工事も有効です

建物を使用しながら補強作業ができる「居ながら補強」。従来から言われていますが、実際は騒音、振動、粉塵、臭気、材料や作業員の大掛かりな出入りなど、大きな負担がかかっていたのが実状ですが、SRF工法はそれらすべてを解消し、本当の「居ながら補強」を可能にしました。

SRF補強材は、屈曲性と柔軟性があり、障害物をかわして設置しても効果を発揮します。この特徴を生かして、パイプやアンカーなどの障害物がある柱をそのまま補強することが可能です。

SRF補強材は、ボード仕上げ、モルタル仕上げ、塗装など一般の仕上げを行なうことが可能です。石張り仕上げを行なった例もあります。

SRFは、人力で補強材を巻きつけたり貼り付けたりすることができます。人の手や、手で持った道具が入るスペースがあれば施工できます。


SRFの施工は簡単・迅速
  1.  想定を超える大地震でも大丈夫
  2.  施工は簡単、工費は半分以下
  3.  軸力比の制限を受けません
  4.  人と環境に優しい耐震工法
  5.  主要な柱をまず補強する段階補強ができます
  6.  部分的な補強ができます
  7.  居ながら補強ができます
  8.  障害物にも柔軟に対応します
  9.  仕上材を選びません
  10.  狭いところでも大丈夫です

(構造品質保証研究所鞄a著作資料より)

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